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コラム 3週間前

三笘薫のゴール量産には訳がある。まるでケモノのよう? 背骨をエンジンにした躍動感あふれる速さの秘訣【動作分析コラム】

シリーズ:動作分析コラム text by 三浦哲哉 photo by Getty Images

高いスプリント能力の基盤となる身体の動き

 しっかりとした背骨のS字カーブが形成されている三笘のプレー中の姿勢の良さは一目瞭然ですが、速く走るためには上半身の姿勢を保持しておくことが重要になります。ただし、胴体部分は全体をただ固めているのではなく、背骨全体が三次元的にうねるような動きを伴っています。

 高速でスプリントしている映像を正面から見ると、上半身は背骨を横に倒す(側屈)、捻る(回旋)動きが連動することで、ちょうど脇が下がるようにして着地側の足の垂直線上に頭が乗る動作が左右で循環していきます。

 背骨を動力源にする動きは、『スパイナル・エンジン』(スパイン=背骨)や『コイリング・コア』と呼ばれる理論で説明されていますが、体幹部分の安定性に寄与する、腹〜腰回り・下腹部の筋群が機能した状態で背骨全体がしなやかに動くと、胸郭(胸骨・胸椎・肋骨)と骨盤が連動した動きも引き出されてきます。

 胴体部分の動きが洗練されてくると、全身が連動して大きなパワーと動作の効率性の高さが生み出されます。これらはそのまま、三笘のストロングポイントの一つであるスピードとスタミナを兼ね備えたスプリント能力の基盤になっていると考えています。

 現在、『体幹の強さ』や『体幹トレーニング』といった言葉は一般化されていますが、目指す究極のところは、このような野生動物さながらの本能から湧き出るようなしなやかな身体の強さを引き出していくことになるでしょう。

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