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今季はどうなる!? Jリーグ、歴代開幕無敗記録ランキング4位。とにかく負けない! 今も続く堅守の伝統スタイル

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 これまでのJリーグにおける開幕無敗記録はどれほどなのか。今回は、J1リーグにおける開幕無敗記録を集計し、ランキング形式で紹介する。※成績はJリーグ公式サイトを参照。連続負けなし数が並んだ場合には引き分け数が少ない方を上の順位に記載。引き分け数も同じ場合は年間順位が上のチームを先に記載

4位:名古屋グランパス

名古屋グランパス
【写真:Getty Images】

記録達成:2003シーズン/1stステージ(年間順位:7位)
連続負けなし数:13試合(引き分け数:8試合)
開幕無敗記録を止めたクラブ:東京ヴェルディ

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“勝てなくとも負けないチーム”。2003シーズンのJ1リーグにおける名古屋グランパスを一言で形容するとすれば、この言葉が一番しっくりくる。就任2年目のズデンコ・ベルデニック監督に率いられたチームは年間順位こそ7位と振るわなかったが、1stステージで記録的な“不敗神話”を達成している。

 同シーズンの名古屋はチームの骨格が非常に強固だった。大森征之、パナディッチ、古賀正紘による3バックと、中村直志、吉村圭司のダブルボランチは中央をがっちりと固め、相手アタッカーの侵入をシャットアウト。開幕からの5試合は1勝4分とドローが嵩んだものの、粘り強く勝ち点を積み重ねていった。

 結局、名古屋は1-4と大敗を喫した東京ヴェルディ戦(第14節)まで開幕無敗を「13試合」も継続。その内訳は5勝8分とやはりドローが多かったが、チーム初のJ1得点王を獲得することになるウェズレイを最大限に活かした堅守速攻スタイルは対戦相手にとって常にやっかいなものだった。

 ベルデニック監督とフロントとの間の確執、それに伴う監督交代と、名古屋にとっての2003シーズンは決して順風満帆な航海ができた1年ではなかった。ただ、現在まで息づく“守りの名古屋”というイメージがこの頃から鮮明になったのは確かで、クラブの伝統が形作られていくきっかけになった点では大きな意義を見出せるシーズンだったのかもしれない。

 無敗街道を突き進んだ7年後の2010シーズン、ドラガン・ストイコビッチ監督に率いられた名古屋は自慢の堅守速攻でクラブ史上初のJ1制覇を成し遂げることになる。

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【了】

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