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　Jリーグが設立されてから30年以上が経過した。10クラブからスタートした戦いは、今や3部に分かれる群雄割拠に発展している。歴史の堆積と共にビッグクラブもあまた誕生したが、時代を経る度にその指標は増えつつある。今回はSNS（全60クラブが所有するXとInstgram）のフォロワー数をもとに、目下の人気度を測定する。※集計は2月12日時点

1位：川崎フロンターレ

総フォロワー数：671,126人
X：479,126人（3位）
Instagram：192,000人（4位）

　北は東京、南は横浜。大都市に挟まれた街を拠点とする川崎フロンターレが、このランキングの頂点に輝いた。川崎も150万人以上の人口を抱える都市だが、横浜の約370万人と比較すると半分以下の規模だ。

　しかしながらマーケティングは大成功をおさめている。同クラブがJ2に参入したのが1999シーズン。当時のホームスタジアムへの平均入場者数は、Jリーグ公式によると5,396人。対して2024シーズンは21,076人もの観衆を集めている。

　長年において“地域密着”を掲げる同クラブは、SNSのイベントもローカルに根差したものが多い。2018年、2019年はハロウィン企画を打ち出し、ファンの間で広く反響を呼んだ。川崎は「カワサキ ハロウィン」（1997年～2020年）で知られており、街を上げて毎年10月に仮装パレードを行っていた。

　また、ふろん太やカブレラのようなマスコットも別動隊として活躍しており、それぞれXのフォロワーとして約14.5万人、5.3万人を数えている。ふろん太の想いが込められた選手の去就ポストは、川崎Fのファンでなくとも目にする機会が多いだろう。

　2017シーズン以降はJリーグ4回制覇を含め多数のタイトルを獲得しているが、同クラブの強さはマーケティングにも現れている。

【了】