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Jリーグ 2週間前

「昨年からずっと…」名古屋グランパスには「鼓舞できる選手」が少ない。主将・和泉竜司らが果たすべき役目【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「全部が全部悪いわけじゃないけど…」

「失点のあと、明らかにチームとして落ちてしまった部分はあったと思います。そのスキを相手に突かれてしまった。ここまで6試合やってきてスキを見せすぎていると思う。全部が全部悪いわけじゃないけど、2分4敗という結果を自分たちも受け入れないといけない。苦しい時に何ができるのかが今、一番問われている」

 今季からキャプテンの重責を担っている和泉竜司は苦渋の表情を浮かべていた。

 彼が“落ちた”と表現した象徴的な場面が、2失点目だろう。綱島についていた河面がアッサリとマークを外され、豪快なヘッドを決められたのだ。

「CKに関してはマンツーマンで守ってたんで、責任はハッキリしてるし、試合前にも話があった。そうやってちゃんとやるべきことをやらないと勝てない。もちろん助け合う気持ちを忘れてはいけないけど、お互いに厳しい要求をしあうことが試合にも出ると思います」と和泉はあえて苦言を呈した。

 そういった細かい部分で明暗が分かれるのが、サッカーという競技なのである。

 正直言うと、今の名古屋は苦しい時にチームを鼓舞できる人材が少ない。36歳の永井謙佑、33歳の稲垣、31歳の和泉ら年長者が自覚を持って取り組んでいるものの、最終ラインに強力なリーダーシップを発揮できる人材がいないのは確かだ。

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