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Jリーグ 2週間前

「昨年からずっと…」名古屋グランパスには「鼓舞できる選手」が少ない。主将・和泉竜司らが果たすべき役目【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「パーフェクトだった」前半から一転…

 前半の名古屋は非常にいいリズムでゲームを運んだ。ヴェルディが間延びしていたこともあり、稲垣祥と椎橋慧也の両ボランチがボールを保持し、森島と浅野にいい形でパスが入った。

 特に森島がクレバーな立ち位置を取ったことで敵を攪乱。21分には浅野が浮き球のパスをペナルティエリア内に供給し、それを稲垣がヘッドで落とす。次の瞬間、左サイドから飛び込んできた森島が巧みに左足でシュートを決め、待望の先制点をもぎ取ることに成功した。

 その後も前半終了までは名古屋ペース。「前半はパーフェクトだった」と長谷川監督も言う。とはいえ、押し込んでいる時間帯に追加点を取れなければ、苦しい展開を被る可能性もある。そこには最大の警戒を払いつつ、彼らは後半に突入したはずだった。

 案の定、ヴェルディが一気にギアを上げてきて、名古屋は自陣に引かされる時間帯が増えてくる。そして63分に相手の鋭いタテ攻撃から途中出場の山見大登に同点弾を奪われると、一気に劣勢に陥った。

 迎えた73分。今度は山見の右CKを綱島悠斗に決められ、瞬く間に1-2に。そのまま黒星を喫し、6戦未勝利という泥沼にはまってしまったのだ。

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