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Jリーグ 2週間前

「何かおかしいな」川崎フロンターレ河原創は苦悩を見抜かれていた。「悩みを理解できたり…」変わるきっかけ【コラム】

シリーズ:コラム text by 菊地正典 photo by Getty Images

ライバルなのに、なぜ? 2人の関係が妙に気になった

 橘田健人との関係だ。

 この2人、昨季よりも確実に一緒にいる時間が増えている。

 数週間前の公開練習では、全体練習後に2人だけでパス練習に取り組んでいた。報道陣が練習を見られるのは週に1回程度。チーム活動のごく一部に過ぎない。そうは承知していても、2人だけで練習したり話している様子を見た記憶があまりなかった。

 上海申花戦の後もスタジアムを一周する際、2人で身振り手振りを混じながら話していた。

 2人ともピッチを離れればシャイで人との距離を詰めるのに時間を要するタイプだ。単純に仲良くなるのに時間を要しただけかもしれないが、今の2人の関係が妙に気になった。
「ここに来る前からの知り合いでしたし、去年も喋っていなかったわけではないですよ」

 ともに九州でプレーしていた高校時代からの知り合いであり、大学時代も対戦したり選抜チームで一緒になったりしていたことは加入時に聞いていた。

 だから勘違いなら申し訳ないのだが――

「今年はボランチですみ分けじゃないですけど、どちらかというと守備的な健人と自分、攻撃的な(山本)悠樹と僚太くんという感じになっています」

 長谷部茂利監督は基本的に攻撃的な選手と守備的な選手をボランチに並べることが多い。河原や橘田は大島や山本と組むことになる。

 だとすれば、河原と橘田はライバル感が増すはずだ。それなのに、なぜ。

 河原は照れくさそうな表情を浮かべながら続けた。

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