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Jリーグ 2週間前

「この年齢になって…」横浜F・マリノス宮市亮は身も心もSBに染まりつつある。新たな可能性を切り拓く覚悟と本音【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤井雅彦 photo by Getty Images

手探り状態の宮市。「学ばないといけないことは…」

「僕自身は新しい景色を見ることができている。これからこのポジションでやっていくという覚悟もあります。でも、そのために学ばないといけないことはたくさんある」

 チームの窮地を救うためのスポット的な起用だけでなく、求められるならば右サイドバックとして生きていく覚悟で真剣に向き合っている。

 4-1の勝利を収めたラウンド16・上海上港との第2戦では専守防衛を徹底した。

「左サイドのカツ(永戸勝也)が上がったら後ろは3枚をキープしないといけないので、バランスを見ながら4枚になっているところから上がっていこうと思っていました。ただ、リスク管理を考えるタイミングのほうが長くて、前にはほとんど行っていない。ずっと守備をしていました」

 攻撃性能の高さを生かすサイドバックではなく、守備に軸足を置く“サイドバックらしい”サイドバックに努めた。あくまでもディフェンスからスタートして、許されれば攻撃を援護射撃する。リスクを背負ってまで前へ行かない。

 まだまだ手探り状態は否めない。最終ラインを揃えて上げるのか、それとも人を優先して相手選手についていくのか。経験を積み重ねていかなければ状況判断の精度は上がらない。

 そんな時、謙虚な性格がプラスに作用する。

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