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「この年齢になって…」横浜F・マリノス宮市亮は身も心もSBに染まりつつある。新たな可能性を切り拓く覚悟と本音【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤井雅彦 photo by Getty Images

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 32歳のベテランが新境地を開拓している。快速を活かしたウインガーだった宮市亮が、今季はサイドバックに挑戦中だ。全く役割の違うポジションには戸惑いもあるはずだが、「チャレンジできるのはポジティブ」と探求心が勝る。32歳にして新境地を開拓する宮市の覚悟と本音を訊いた。(取材・文:藤井雅彦)

簡単なコンバートではない。ウイング→サイドバック

宮市
【写真:Getty Images】

 宮市亮の公式戦今季2度目の先発は、またしても右サイドバックだった。

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「先発を伝えられたのは試合前日だから昨日。準備という面ではリーグステージの上海海港戦でも右サイドバックをやっていたので、今後そういう起用法があるかもしれないというのは監督から言われていたし、トレーニングでもやっていた。もし怪我人が出たらそこで起用されるのかなと思っていた」

 事もなげに話すが、言葉にするほど簡単なコンバートではない。

 昨季まではウイングを主戦場とする純然たるアタッカー。自慢のスピードを生かしてタッチライン際を駆け上がり、クロスからのアシストやカットインからのゴールを期待されていた。反対サイドからのクロスに対して飛び込んで得点を狙うのも重要な仕事になっていた。

 それが今季に入ってウイングバックにスタートポジションを下げ、守備時は5バック気味になって最終ラインの一員に。これまで以上に運動量と守備の仕事を求められても「この年齢になって新しいことにチャレンジできるのはポジティブ」と目を輝かせていた。

 飽くなき探求心と尽きない向上心は、ポジションがさらに下がってサイドバックになっても変わらない。

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