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修行大成功!? Jリーグ、期限付き移籍から復帰した即戦力候補(5)黒田ゼルビアで復活! まだまだ元気なボールハンター

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 明治安田Jリーグの2025シーズン開幕が間近に迫っており、各クラブは着々と準備を進めている。今季、期限付き移籍から復帰した選手にとっては、勝負のシーズンとなることだろう。今回は、期限付き移籍から復帰した注目の選手をピックアップ。移籍先での成長度をA〜Cの3段階で評価する。※成績は『transfermarkt』を参照

MF:柴戸海(しばと・かい)

柴戸海
【写真:Getty Images】

2025所属クラブ:浦和レッズ
2024期限付き移籍先:FC町田ゼルビア
2024リーグ戦成績:22試合1得点0アシスト
期限付き移籍先での成長度:B

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 2018シーズンより明治大学から浦和レッズへと加入した柴戸海は、2年目の2019シーズンに主力の座を掴み取る。J1リーグ)の出場試合数は、デビューシーズンの9試合から20試合に大幅増。攻守両面で高い貢献度を誇るボランチとして、中盤の底からチームを献身的に支えた。

 2022シーズンからは背番号が「29」から「22」に変更。クラブレジェンドである阿部勇樹の引退に伴い、偉大な番号を受け継ぐことになった。同年7月2日に行われたJ1第19節のガンバ大阪戦では、J1通算100試合出場を達成。柴戸が浦和で順調なキャリアを歩んでいるのは、誰の目にも明らかだった。

 しかし、2023シーズンになると柴戸の置かれている状況が突如として暗転する。伊藤敦樹と岩尾憲によるダブルボランチ体制が敷かれるようになり、ベンチや招集外が続くようになったのだ。最終的に柴戸はリーグ戦8試合の出場にとどまり、得点やアシストはゼロ。窮地に陥った中、2024シーズンにFC町田ゼルビアへの期限付き移籍を決断した。

 町田が黒田剛監督によって鍛え上げられた「戦う集団」だったことも手伝い、豊富な運動量や激しい当たりが売りの柴戸は水を得た魚のように復活。惜しみなくハードワークをこなし、中盤で存在感を放った。

 夏場に左膝軟骨損傷の手術を受けてからは試合出場から遠ざかり、全てが上手く運んだシーズンではなかったのも事実だ。とはいえ、リーグ戦22試合に出場して、浦和で主力を張っていた頃の感覚を取り戻せたのは大きな収穫と言えるだろう。

 クラブ史上初のJ1で最後まで優勝争いを演じた“黒田ゼルビア”での1年を経て、柴戸は2025シーズンを古巣・浦和で過ごす。背番号はかつて阿部から譲り受けた「22」。酸いも甘いも嚙み分けた29歳のボールハンターが浦和で最初に成すべき仕事は、1日でも早く怪我を治して戦列復帰することだ。

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【了】

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