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Jリーグ 1週間前

「ダメだと思う。まだまだ」柏レイソル田中隼人の挑戦がまた始まる。V・ファーレン長崎で出会った仲間の背中を追って【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

「ダメだと思う。まだまだ」挑戦のシーズンは始まったばかり

 3対4に近い状況だった。田中はボールホルダーの小池を見ながらも、自身の左側を走るレオ・セアラをケアしなければならない。小池からパスが出たとき、レオ・セアラと田中の間にはスペースが生まれた。

「J2で試合に出て自信を持って帰ってきた中で、本当にJ1とJ2の差を感じた。強度の違いだったり、FWのクオリティの差だったり。J2に比べると、自分が対応できていない部分がある」

 J2であればそれでよかったかもしれない。しかし、J1で4年連続2桁得点をマークしているストライカーにとっては十分なスペースだった。

「得点の取れるFWがいる。そういう選手に対応できないとダメだと思う。まだまだ。もっと1人で守れるような選手にならないと」

 田中の挑戦はまだ始まったばかり。ディフェンスラインの顔になる日を夢見て、背番号5は日立台のピッチに立つ。その目線の先にはタイトルがある。

 柏がリーグ優勝した2011シーズン、田中はまだ小学2年生だった。

「スタメンに定着することを目標に。10年くらいこのチームはタイトルを獲れていないので、自分が先頭に立って取れるようにしたい」

(取材・文:加藤健一)

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【了】
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