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Jリーグ 2週間前

神谷優太は「自分が犠牲になってでも…」ファジアーノ岡山での影響力はピッチ外まで及ぶ。その姿はまるで…【コラム】

シリーズ:コラム text by 難波拓未 photo by Getty Images

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 リーグ戦が開幕してからここまで2勝1分2敗の勝ち点7。J1初挑戦にして好発進を見せているファジアーノ岡山には、木山隆之監督から絶大な信頼を寄せられている選手がいる。その名前は神谷優太。試合や練習で見せる神谷のチームへの振る舞いは、選手の域を超えているかのようにさえ見えてしまうものがある。(取材・文:難波拓未)

木山隆之監督が感じた浦和レッズの狙い

ファジアーノ岡山の神谷優太
【写真:Getty Images】

 ファジアーノ岡山が初めて埼玉スタジアム2002に乗り込んだ日、試合は2回中断した。

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 1回目は32分に金子拓郎が足を痛めてピッチにうずくまったシーンで、2回目は42分にチアゴ・サンタナがネットを揺らした直後にVAR(ビデオアシスタントレフェリー)がゴールを確認しているシーンだ。

 その2回ともベンチ前で木山隆之監督とコミュニケーションを取る選手がいた。ボランチで先発していた神谷優太である。

 岡山は立ち上がりから劣勢だった。浦和レッズが流動的に立ち位置を変えながら3バックの背後を徹底的に突いてきたことで、全体の陣形が縦に引き伸ばされて効果的なプレスが鳴りを潜める。さらにフリーの状態で斜めに飛び出してくるトップ下の松本泰志を捕まえきれず、押し返すこともできないでいた。

「我々の前からのプレッシャーの逆を取るために、浮いている1.5列目のところから出ていくのは、おそらく相手の狙いだったと思う。左サイドは比較的に縦スライドがうまくいっていたんだけど、そのスライドを出させないために左サイドの(鈴木)喜丈に対して、金子くんと松本くんで数的優位をつくってきた。

 そういう状況でも無理にプレッシャーを掛けてしまう場面があったから、前線でもう少しうまく規制してタイトに守れたら良かったと思うけど、なかなか前半はうまくできないシーンが多かった」(木山監督)

 難しい時間を過ごす中、指揮官は神谷を呼んだ。

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