MF:佐野海舟(さの・かいしゅう)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
24/25リーグ戦成績:25試合0ゴール0アシスト
日本代表通算成績:4試合0ゴール0アシスト
ブンデスリーガ屈指のボランチに成長した佐野海舟は、サッカー日本代表に復帰することが出来るだろうか。
高卒でFC町田ゼルビアに加入した佐野は、2年目の2020シーズンから本格的にレギュラーを奪取。2023年に鹿島アントラーズへ加入してからも順調に成長を続け、同年には日本代表に初選出された。
名実ともに日本屈指のMFとなった佐野だが、昨年に大きな事件があった。マインツへの完全移籍が発表された約1週間後、都内において女性への不同意性交の容疑により、警視庁に逮捕されたのである。最終的に不起訴となったものの、日本代表入りへ大きな障壁を作ってしまった。
ただ、現在の佐野が日本代表レベルにあることは紛れもない事実。Jリーグで脅威となっていたボールの回収力は、ドイツの地でも健在のようだ。低い重心から相手の隙を伺い、ここぞというタイミングでボールを刈り取る。デュエル勝利数はリーグでも上位の部類に入っており(独紙『SWRSPORT』)、バイエルン・ミュンヘンに次いでリーグ2番目に少ない失点数を誇るマインツの堅守を支えている。
ブンデスリーガ25節終了時点で、マインツはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の3位につけている。この位置を守り抜くことが出来れば、来季CLで躍動する佐野が見られるかもしれない。さらには、より上のビッグクラブでの活躍も夢ではないだろう。
マインツでの活躍ぶりこそ凄まじいが、やはり昨年のトラブルが尾を引いており、代表復帰に良い印象を持たない人がいるのも確かだろう。しかし、不足している「遠藤航の後継者」として、これほどうってつけの存在はおらず、純粋に戦力として彼を招集外にする理由は現状ない。日本サッカー協会(JFA)の判断に注目だ。