名古屋グランパス(20位)
監督:長谷川健太
成績:5試合0勝2分3敗(勝ち点2)
名古屋グランパスに、クラブ史上2度目となるJ2降格の足音が近づいている。
現在リーグ最下位に沈む名古屋だが、今オフの移籍市場における動きは悪くなかった。むしろ、素晴らしかったと言える。
昨季の主力選手たちが軒並み残留し、守護神ミッチェル・ランゲラックの後釜として日本代表GKのシュミット・ダニエルを獲得。選手層が不安視されていたディフェンスラインには宮大樹、佐藤瑶大、そして原輝綺が、前線には浅野雄也とマテウス・カストロが加入した。他にもクラブの将来を担う逸材である加藤玄など、多数の実力者が仲間入りを果たしている。
そんな充実補強で迎えた長谷川健太体制4年目の今季は、まさに「4度目の正直」となるはずだった。サポーターもリーグ優勝に大きな期待をかけていたが、いざシーズンが開幕すると名古屋は期待を裏切るパフォーマンスが続いてしまう。
第1節の川崎フロンターレ戦で相手の攻撃陣に屈して0-4の完敗を喫すると、その後も失点が止まらない。ここまで5試合連続未勝利で、その総失点数はリーグワーストの12。クリーンシートは無く、堅守を強みとしてきたかつての姿は完全に消え去った。
加えて、攻撃にも不安要素が生まれている。開幕からキャスパー・ユンカーの欠場が続いているが、先日行われた第5節セレッソ大阪戦(1-1)で山岸祐也も負傷交代。その状態は不明だが、勝ち点1と引き換えに攻撃のキーマンを失う可能性もある。
このまま不振が続けば、クラブが監督解任に踏み切っても不思議ではないだろう。屈辱のJ2降格は何としてでも避けなければならない。