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本当にサッカーできる? Jリーグ、地域別降雪量ランキング1〜10位。冬用の設備が充実したクラブも

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

9位:ヴァンラーレ八戸

ヴァンラーレ八戸の本拠地・プライフーズスタジアム
【写真:Getty Images】

本拠地:プライフーズスタジアム
スタジアム所在地:八戸市
降雪量:97cm

 ヴァンラーレ八戸の本拠地「プライフーズスタジアム」がある八戸市は、今年の降雪量で97cmを記録している。

 ヴァンラーレは北海道コンサドーレ札幌に次いで、Jリーグのクラブで2番目に緯度が高いところにあるクラブだが、このランキングでは9位だ。これは、八戸市の地理的特性によるところが大きい。

 八戸市は青森県の太平洋側に位置し、奥羽山脈を挟んで東側にあるため、雪雲が届きにくい。青森市や弘前市では年間降雪量が400〜600cmに達するのに対し、八戸市は平均100cm前後と青森県内でも特に少ない地域の一つだ。さらに、太平洋側からの強い季節風の影響で、雪が積もりにくい環境になっている。

 そうはいっても、本州最北端クラブで、冬のサッカー観戦が厳しい環境であることは間違いない。八戸市の冬の平均気温は、ブラウブリッツ秋田の秋田市やモンテディオ山形の天童市よりわずかに低く、寒冷な地域に分類される。

 プライフーズスタジアムは多目的運動場であると同時に、地域防災の観点から津波避難施設としての機能も持つ。そのため、快適なサッカー観戦を最優先に設計されているわけではない。屋根付きの観客席が少なく、風の直撃を受けるため、体感温度は下がる。

 また、アクセス面でも課題がある。八戸駅は東北新幹線の停車駅であるが、スタジアムへの公共交通機関は限られており、車移動が基本となる。タクシーを利用すると約25分かかり、冬季の積雪や凍結を考えると、アクセスのハードルは決して低くない。

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