「みんな全然満足してないし…」
経験豊富な攻撃的MFは「みんな全然満足してないし、今日ももっとやらなきゃな、もっとやれたなっていう感想を持つ選手が多いと思う」と試合後のロッカールームの様子を明かした。金子は「僕もいろんな若い選手とかにも声をかけて、もっと上を目指さないといけない」と主張する。
3-4-2-1の左シャドーでスタメン出場した金子は22分に、右のCKから久富良輔の先制ゴールを演出した。しかし、藤枝はその5分後に甲府の反撃を浴びて、カウンターの二次攻撃からあっさり同点とされる。39分には杉田真彦のクロスから千葉寛汰が勝ち越しゴールを決めたが、今度はたった2分後に追い付かれると、後半の早い時間帯にCKから逆転ゴールを許した。
「カウンターを食らう回数がうちは多いので。今日とかも、相手陣地から自陣まで持っていかれてコーナー取られるとか、そういうシーンも多かったので。この3失点というのは、もちろんセットプレーの守備もそうですけど、コーナーも自分たちのリスク管理のところから取られてる」
そう振り返る金子は「みんな集中してたし、気を引き締めてたんですけど」と前置きしながら、不用意な形のカウンターやCKの取られ方など、失点に繋がりやすいところで「僕自身も含めて、そこの際のところはもっとやっていかないと」と厳しくチームの課題をまとめた。
藤枝のスタイルは確かに、リスクと隣り合わせのところは多分にある。だからこそ、ボールを失った時の素早い切り替えや球際での厳しさにこだわらないと、何度も大きなピンチを迎えることになる。いわゆる“勝負の際”をいかに自分たちの方に手繰り寄せていくかどうかだ。