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「やっぱりそれが…」浦和レッズ、松本泰志が払拭した“ある迷い”。ずっと意識していた「嫌だなと思うこと」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

「やっぱりそれが自分の持ち味」

 2-1で敗れた湘南ベルマーレ戦や前節の柏戦で露呈した、3バックの相手に対するプレッシングの見直しはもちろん、攻撃面でもチームと選手がやるべきことを整理して臨んだ岡山戦。今回のゲームで、松本の無尽蔵の走りが浦和に流れを引き寄せたと言っても過言ではない。

 公式データを見ると松本の走行距離は13.399km。それに続くのが関根の12.168kmで、相手の岡山では左ウイングバックを担う加藤聖の11.990kmが最高だった。この数字を見ても、いかに松本の運動量が飛び抜けていたか分かり、内容も非常に効果的だったことは90分の流れを見れば明らかだ。

 サンタナの得点シーンでは自陣のセカンドボールが起点となった早い展開の中で、数十メートルのスプリントでゴール前に顔を出していた。結果的にニアでサンタナが合わせたが、ボールが抜けてきていたら決めていたのは松本だったかもしれない。

 そのことを指摘すると、松本は笑顔で「やっぱりそれが自分の持ち味だし、そうすることでチームに貢献したいなと思います」と語った。

 その一方で、前半から多くのチャンスを作った中で、後半立ち上がりの1得点に終わってしまったことに関しては「僕もアシストできるチャンスがありましたし、もっともっとクオリティを上げていきたい」と認識している。

 岡山戦では言わば“影のヒーロー”だった松本が、ゴールやアシストでチームに勝利をもたらす時がいつ巡ってくるか。まずは次節、4連勝中の鹿島アントラーズとの大一番で、どういう活躍を見せるか注目したい。

(取材・文:河治良幸)

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