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アモリム流3-4-3の完成度は…
プレミアリーグ第28節、マンチェスター・ユナイテッド対アーセナルの一戦が、日本時間10日午前1時半に開始される。暫定で15位に沈むユナイテッドだが、ルベン・アモリム新監督が挑戦する3-4-3システムには、疑問の声も上がっているようだ。現地時間9日、イギリスメディア『Sky Sports』が報じた。
3-4-3の使い手として名を馳せているアモリム監督。スポルティングを率いていた22/23シーズン当時にもアーセナルと対戦し、1人退場者を出しながらも戦術面で圧倒し、最終的にPK戦での勝利に導いた。試合後、アーセナルのミケル・アルテタ監督は「本来は望まない、オープンな展開のゲームとなってしまった」と、アモリム監督の3-4-3システムの術中にはまったことを告白している。
このフォーメーションは、昨季ドイツ王者のレバークーゼンやヨーロッパリーグ王者のアタランタも採用しており、ポピュラーな戦術と言える。しかし、同メディアは「イングランドサッカー界における3-4-3の評判は、相手の攻撃を抑え込みカウンターを狙う堅守速攻型のシステム、というものである。実際、アモリム監督がユナイテッドに来てから良い結果を収めた試合といえば、マンチェスター・シティ戦やリバプール戦といった、自分たちで試合を作る必要のない試合に限られているのだ。また、プレミアリーグのフィジカル性の高さは、ウイングバックがサイド全体をカバーすることを困難にしている、という議論もあるだろう」と、プレミアリーグの舞台で3-4-3を実践する難しさを伝えている。
さらに、3-4-3システムに適した選手(特にウイングバックとシャドーストライカー)が不在であること、エリック・テン・ハフ前監督からのスタイルの転換が激しいことなどから、アモリム監督は戦術の浸透に苦戦しているとみられる。同メディアは、「『アルテタ監督は、プレミアリーグのチームにかかる耐え難いプレッシャーに耐えることができたという点で、模範的な存在だ。今、彼はその成果を手にしている。ファンには、努力の成果を手にするには“忍耐”が必要ということを理解してもらいたい』という、2023年にアモリム監督が残したアルテタ監督へのコメントが、今ほど的を射ているように感じられることはない。問題は、アモリム監督が求める“忍耐”が、ユナイテッドにとって価値のあるものなのか、ということだ」と結んでいる。
果たしてアモリム監督が貫く3-4-3スタイルは、再びアーセナルを圧倒することができるのだろうか。注目の一戦は、日本時間10日午前1時半にキックオフする。
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