2位：浦和レッズ

記録達成：2015シーズン/2ndステージ（年間順位：3位）
連続負けなし数：19試合（引き分け数：6試合）
開幕無敗記録を止めたクラブ：サンフレッチェ広島

　リーグ史に残る衝撃の“不敗神話”を打ち立てたのが、2015シーズンの浦和レッズである。2ステージ制が11年ぶりに復活した同シーズンにおいて、浦和は無敗のまま1stステージを制覇。“赤い悪魔”が開幕から披露した抜群の安定感は、他クラブのファンに「一体いつになったら負けるのか」という思いを抱かせたに違いない。

　全17節で構成される1stステージで、浦和はまさに敵なしの状態だった。興梠慎三や柏木陽介、槙野智章、西川周作といった一線級の選手を各ポジションに揃えたチームは、開幕から無敗街道を爆走。3-3で引き分けた柏レイソル戦（第10節 ※14試合目）でJ1新記録となる開幕連続無敗記録を「14試合」に伸ばすと、ヴィッセル神戸に1-1で引き分けて史上初の無敗優勝を決めた（第16節）。

　最終的に、開幕無敗記録は2ndステージまで続くことになる。松本山雅FC、モンテディオ山形と対戦した2試合を1勝1分で乗りきった浦和は、7月19日の第3節でサンフレッチェ広島と対戦。本拠地『埼玉スタジアム2002』で記録をさらに伸ばしたかったところだが、浅野拓磨と青山敏弘のゴールに屈して1-2で敗れた。無敗記録はついに「19試合」でストップ。2ndステージは4位に終わり、年間順位3位でシーズンを終えた。

　自身が志向する攻撃的フットボールを緻密な計画の下で落とし込んだミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、就任4年目にしてチームをリーグ屈指の“負けない集団”に仕立て上げた。出場機会が少ない選手たちにもチームコンセプトが明確に共有されていた浦和の快進撃は、必然の理だったと言えるだろう。