3位:横浜F・マリノス
【写真:Getty Images】
記録達成:2002シーズン/1stステージ(年間順位:2位)
連続負けなし数:13試合(引き分け数:2試合)
開幕無敗記録を止めたクラブ:鹿島アントラーズ
2002シーズン、J1リーグの1stステージで抜群の安定感を見せつけたのが横浜F・マリノスだった。“黄金期前夜”のチームは開幕から破竹の快進撃を披露。リーグ史に残る無敗記録を打ち立て、翌年の栄光への足掛かりとした。
同シーズンの横浜FMは攻守両面で隙のないチームに仕上がっていた。中澤佑二と松田直樹の代表センターバックコンビ、中盤で創造性を発揮する中村俊輔、ボランチの位置から舵を取る遠藤彰弘といった選手たちのプレーぶりは、マリノスファンのみならずJリーグファンをも魅了。そこにドゥトラやナザらブラジル人選手が融合したトリコロール軍団は、開幕からロケットスタートを切る。
横浜FMは開幕からの5試合を4勝1分で駆け抜けると、その後も勢いを衰えさせずに無敗街道を突き進んだ。開幕無敗記録は「13試合」に到達。その内訳は11勝2分という圧倒的な戦績だった。“不敗神話”は1-2で敗れた鹿島アントラーズ戦(第14節)で止まるも、チームはジュビロ磐田に次ぐ2位で1stステージを終えている。
大きな期待を集めた2ndステージは早々に優勝争いから脱落。セバスティアン・ラザロニ監督の解任、試合中に味方を蹴ったウィルの解雇など、波乱に満ちたステージを過ごした。
それでも年間順位2位でシーズンフィニッシュを決めた横浜FMは、翌2003シーズンに岡田武史新監督の下で両ステージ制覇の完全優勝を達成することになる。8年ぶり2回目のリーグ優勝を成し遂げた2003シーズンが輝かしいものだったのは間違いないが、黄金期創出の狼煙は2002シーズンからすでに上がっていたのかもしれない。