6位:ベガルタ仙台
【写真:Getty Images】
記録達成:2011シーズン(年間順位:4位)
連続負けなし数:12試合(引き分け数:6試合)
開幕無敗記録を止めたクラブ:清水エスパルス
ベガルタ仙台に関わる人々にとって、決して忘れることのできないシーズンがある。クラブ史上最高順位の4位でJ1リーグを終えた2011シーズンだ。東日本大震災による壊滅的なダメージを受けたホームタウンの仙台、ひいては被災地全体にとっての希望の光になろうとしたチームは、何かに導かれるように神がかり的な開幕ダッシュを記録した。
ホーム開幕を翌日に控えた3月11日、未曾有の災害が東北地方を襲った。国内全ての公式戦は中断。関口訓充をはじめとする複数選手たちが避難所生活を余儀なくされた。
中断明けの川崎フロンターレ戦(第7節 ※2試合目)は、後世に語り継がれるような試合となった。仙台イレブンは被災地の想いを背負い魂のこもったプレーを見せ、川崎Fに2-1と逆転勝利。仙台に真っ向から相対した川崎Fの選手たち、敵味方の垣根を超えて団結した両クラブサポーターの存在も、長いシーズン中の1試合に過ぎなかったはずの試合を名勝負へと押し上げた。なお、同試合はJ30ベストアウォーズの「ベストマッチ」に選ばれている。
川崎F撃破で勢いに乗った仙台は、スコアレスドローに終わっていたサンフレッチェ広島戦(第1節)から数えて開幕無敗を「12試合」も継続。清水エスパルス戦(第18節)で敗れるまで、6勝6分で前半戦を駆け抜けた。
激動のシーズンを4位で終えたチームは、先制した全ての試合で無敗。手倉森誠監督に率いられたベガルタゴールドの戦士たちが、いかに脅威的な勝負強さで勝ち点を積み上げたかが分かるデータである。