7位：川崎フロンターレ
【写真：Getty Images】
記録達成：2020シーズン（年間順位：1位）
連続負けなし数：11試合（引き分け数：1試合）
開幕無敗記録を止めたクラブ：名古屋グランパス
2020シーズンの川崎フロンターレは、鬼木達監督の下で黄金期を迎えていた。三笘薫、田中碧、守田英正、旗手怜央といった錚々たるメンバーを揃えたチームは、2年ぶり3回目のJ1優勝を達成。成功に彩られたシーズンの“カギ”となったのは、開幕直後から披露した驚異のスタートダッシュだった。
サガン鳥栖戦（第1節）をスコアレスドローで終え、川崎Fは開幕白星発進を逃す。だが、直後に新型コロナウイルスの影響で国内全ての公式戦が中断されると、リーグ再開後には“アンストッパブルモード”へ突入していった。鹿島アントラーズ戦（第2節）を2-1で制したところから始まった連勝は「10試合」に到達。これは、引き分けの制度が導入された2003シーズン以降ではJ1新記録である。
無敗街道をひた走る川崎Fを止めたのは、本拠地『豊田スタジアム』で待ち構えていた名古屋グランパス（第12節）だった。鬼木監督は三笘や守田、レアンドロ・ダミアンら主力を惜しみなく投入したが、結果は0-1で敗戦。名古屋の堅い守りをこじ開けられず、開幕無敗記録は「11試合」で途切れた。
ただ、名古屋戦の敗戦が川崎Fの戦いぶりに悪影響を及ぼすことはなかった。シーズンを通して他を圧倒する攻撃力と支配力を維持し続けると、見事にJ1リーグを制覇した。
なお、川崎Fは4試合を残してのJ1史上最速優勝、Jリーグ史上最多勝利記録（26勝）および最少敗戦記録（3敗）、シーズン最多得点記録（88ゴール）といった数々の記録を樹立。名実ともにリーグ史に名を残す“絶対王者”となった。
