「今シーズンの湘南のよさ」とは何か
「チーム全体に与える影響力が間違いなくある選手だし、まだまだ成長できると思っている」
勝てなかったものの、負けもしなかった。開幕5試合を終えて3勝2分。勝ち点11で鹿島に次ぐ暫定2位につける湘南の他に無敗をキープしているのは、今節に試合がなかったサンフレッチェ広島だけだ。
「みんなが協力してプレーするのが今シーズンの湘南のよさであり、それを存分に発揮できているからこそポジティブな場面が多くなる。そうした場面をどんどん増やしながら、次の試合は今日よりも、というトライの繰り返しだと思っている。そのなかで自分は、後ろからしっかりとチームを支えていきたい」
鈴木雄の粘り強い対応との共同作業もあって失点を防いだ場面を、上福元はあらためて好調の理由にあげた。その視線は昨シーズンのリーグ戦で連敗を喫し、特に敵地で完敗した最終節では目の前で連覇を決められたヴィッセル神戸を、ホームのレモンガススタジアム平塚に迎える16日の次節へ向けられている。
「最終節でコテンパンにやられた経験がいまに生きて、ピッチ上で発揮されているのは事実だし、だからこそ頑張らない理由はない。今日の試合でえた教訓を次に生かして、また進化する自分たちを見せたいというか、さらに上へいこうとする強い湘南を見せたい。そういった覚悟をもって勝ち点3を狙っていく」
昨シーズンの第5節終了時では、湘南は1勝2分2敗の勝ち点5で14位だった。例年にない好スタートをきったチームの最後尾で、今シーズンに入ってJ1通算100試合出場を達成し、本人をして「まだまだ少ないですね」と苦笑させた守護神が放つ、いぶし銀の存在感がますます大きくなっていく。
(取材・文:藤江直人)
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