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Jリーグ 4日前

樋口雄太が変わる。新生・鹿島アントラーズの看板ボランチとして。鬼木達監督の愛弟子から学ぶこと「脱力しながら…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「それが相手に流れを渡さなかった要因」

「小泉選手と原川選手のところがキーになってくるのは分かっていたし、ボランチを経由させないことを意識しました。何回か入れられたシーンはあったけど、チームとしてそこまで歪みはなかった。それが相手に流れを渡さなかった要因かなと思います」と樋口も自信をのぞかせる。

 こうしてペースを握った鹿島は26分に2次攻撃から左サイドを駆け上がった安西幸輝が正確なクロスを入れ、レオ・セアラが巧みにヘッドで合わせてネットを揺らす。1−0で前半を折り返すことに成功した。

 巻き返しを図る柏は後半頭に木下康介に代えて細谷真大を投入。前線に圧力をかけてきたが、鹿島の守りは崩れなかった。そして50分、原田亘から高い位置でボールを奪った松村優太が一気に左サイドをドリブルで持ち上がって入れたマイナスクロスを、またもレオ・セアラがゴール。2−0とリードを広げた。

 この7分後に自陣を攻略され、柏の久保藤次郎に1点を返されたものの、瞬く間に3点目を奪う。

 そのきっかけとなったのが、樋口の小泉に対するハイプレスだ。小泉が苦し紛れに原川に出したボールを途中出場の知念慶がカット。樋口を経由し、小池龍太が持ち上がり、最前線のレオ・セアラにスルーパスを供給した。

 そしてこの新加入ストライカーは右から侵入し、角度のないところからゴール。ハットトリックを達成するとともに、勝利を決定づけた。こういった試合巧者ぶりを鬼木新体制の鹿島は発揮できるようになってきたのである。

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