12位:川崎フロンターレ 対 名古屋グランパス(第1節)
試合会場:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
観客数:23,005人
開催日:2月15日(土)
長期政権が幕を閉じ、生まれ変わった川崎フロンターレか。それとも長谷川健太体制4年目を迎え、充実したスカッドを完成させた名古屋グランパスか。対照的な2チームが激突したこの試合が12位にランクインした。
シーズンの成功を占う注目の一戦はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催され、23,000人を超える観客が足を運んでいる。
試合の前半は、ボールを回しながらチャンス創出を試みる川崎Fに対して、名古屋がブロックを組んでカウンターを狙うという大方の予想通りの構図に。お互いに主導権を握らせず、スコアレスのまま終了した。
開幕戦ということもあって「堅い試合」になるかと思われたが、後半は一転して試合が大きく動く。58分に川崎Fの高井幸大がFKからゴールを奪うと、均衡状態が崩れてホームチームの攻撃が猛威を振るうことに。
67分に山田新が、79分に山内日向汰が、そして88分に宮城天が追加点を奪い、4-0と快勝した。山内が2得点に絡む活躍を見せるなど、途中交代でピッチに立った選手たちが自信みなぎるプレーを見せたことが勝因のひとつだろう。
長谷部茂利監督に率いられた新生フロンターレが、持ち味である流れるようなパスワークに加えて堅実な守備も光った一方で、「堅守速攻」を強みとしてきたはずの名古屋は守備が崩壊。新加入の元日本代表GKシュミット・ダニエルが負傷離脱中だが、失点シーンを見ると守護神不在が敗因とは考えにくく、組織的な守備の再構築が宿題となった。