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コラム 5日前

結果が出ないユヴェントスの現状。チアゴ・モッタは何を見誤ったのか?「自分自身に失望」圧倒的に欠けている能力とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

モッタに不足している“ある能力”。「誠実すぎるほど誠実だが…」

ティアゴ・モッタ
【写真:Getty Images】

 シーズン終了を待たずに、キャプテンのダニーロが去った。ルッソ記者は、「ベテランやリーダー格の選手と衝突し、彼らを排除する傾向を持っている」と語り、「誠実すぎるほど誠実だが、共感力が欠けている」。チームの主軸となる選手と重要な関係を構築する力が、モッタには不足しているのかもしれない。

 すべてのカップ戦敗退により、モッタの続投に暗雲が立ち込めている。19/20シーズンは、リーグを制したマウリツィオ・サッリが、首を挿げ替えられ、20/21シーズンにはアンドレア・ピルロが、23/24シーズンにはマッシミリアーノ・アッレグリがそれぞれコッパ・イタリアを獲得しながらも、解任されている。当時とは経営陣が異なるが、CL出場権を獲得できる4位でフィニッシュしても、続投は困難との見方が強い。

 後任には、今季限りでのアタランタ退任を示唆したジャン・ピエロ・ガスペリーニやイゴール・トゥドールが浮上しているが、クラブが望む本命は、現ナポリ指揮官のアントニオ・コンテだ。

 さらにイタリアのヒステリックなメディアは、CL出場権を逃せば、資金不足に陥り、ケナン・ユルディズを放出せざるを得なくなると報じた。10番が託され、これからの10年のチームを背負うと見なされているチームの至宝を手放すことになるというのだ。CL出場権だけは死守しなければならない。

 ところが、ユーヴェにとっては状況が好転しつつある。

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