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【写真:Getty Images】
田中の活躍
昨夏の移籍市場でイングランド・チャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ・ユナイテッドに移籍したサッカー日本代表のMF田中碧。英メディア『LEEDS UNITED NEWS』は、「素晴らしい獲得」でチームに加わった田中の影響力について報じていた。
昨夏にブンデスリーガ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフから、リーズに移籍した田中。イングランド初挑戦ながら瞬く間にスタメンの座を掴むと、ここまでリーグ戦32試合に出場して3ゴール2アシストを記録している。クラブも35試合を消化した段階で、英2位のシェフィールド・ユナイテッドと3ポイント差の首位を走っており、悲願のプレミアリーグ昇格に向けて着々と近づいている状況だ。
同メディアは、「チャンピオンシップのフットボールを何気なく見ている人にとっては、リーズのプレミアリーグ昇格の原動力は選ぶ際に、FWダニエル・ジェームズ、MFマノー・ソロモン、あるいは得点王を狙うジョエル・ピロエのどれかを選ぶだろう」と前置きし、田中について次のように語っていた。
「攻撃的な選手やゴールスコアラーが見出しを独占して賞賛を浴びることは多い。しかし、スタジアムに訪れるサポーターたちは、首位のチームをまとめている工場用の強力な接着剤のような存在としてあまり知られていない別の選手がいることを教えてくれるだろう。田中は戦術的な指標のどれにおいても確かにトップではない。もっとも、ドイツから300万ポンド(約5億7000万円)で夏に加入した田中は、リーズを動かす男であるだけではなく、多くの攻撃の導火線に火をつけて相手が攻め込んできた時には火を消す火付け役の存在でもある」
そして、「田中の300万ポンドでのリーズへの移籍は、彼の古巣に壊滅的な影響を与えた」と述べた上で、「リーズの利益はデュッセルドルフの損失。熱心なリーズのファンの多くは、疲れを知らない日本代表選手の存在こそが、今年のチームと、1年前に(昇格)プレーオフで敗退したチームとの最大の違いかもしれないと言うだろう。リーズの昇格への挑戦が勢いづく中で(直近6試合で5勝)、田中が所属するドイツの古巣は足踏みしている(24節終了時点で7位)」と、田中が所属した2つのクラブの対照的な現状を強調していた。
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