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Jリーグ 6日前

「うん、まあ、楽しいですね」小泉佳穂は去り際に笑った。浦和レッズを翻弄「それが今の柏レイソルを支えている」【コラム】

text by 編集部 photo by Getty Images

目に余るほどの激昂…。そして小泉佳穂は浦和レッズを去った

 当時の小泉は思うように活躍できていなかった。浦和に加入した2021年から2シーズンはチームの中心として活躍したが、以降は監督が替わるたびに出場機会が減少していく。

 2024年は開幕4試合にスタメン出場したものの、FC東京戦で30試合中15試合目の出場。J1リーグの半数にしか出場できていなかった。

 小泉は精神状態がプレーに影響しやすい。面倒くさい性格であると自認しており、性格が似ている父親とは話しているうちに議論になり、お互いに熱くなって口論に発展することも少なくない(そしてだいたいは小泉が言いくるめられてストレスを溜める)。また少年のような外見とは裏腹にピッチで闘争心を前面に出すタイプでもある。

 それらがうまく噛み合ったときは手が付けられないようなプレーを連発するが、一方で空回りすることもある。

 そんなときにピッチ上で不満を示すことも少なくない小泉だが、FC東京戦でチームメイトに激昂する様子は目に余るほどだった。小泉の性格を知る人はおそらく、あの瞬間を見ただけで状況がよくないことを理解できたはずだ。

 そしてFC東京戦以降、出場した試合で一度も勝利を得ることなく浦和を去った。

 それから3カ月足らず。小泉は埼玉スタジアムに帰ってきた。古巣戦は自身が活躍しているかぎりいつか必ず訪れるが、想像以上に早かった。

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