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Jリーグ 14時間前

エロンはベガルタ仙台で幸せを感じる。「こんなブラジル人は見たことない」昨季との違いは「オフ中もずっと…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 小林健志 photo by Getty Images

「こんなブラジル人は見たことない」エロンが放つ強烈なパーソナリティ

 するとエロンは前線からの献身的な守備と、攻撃でも効果的なチャンスメイクを見せた。その後は「僕がびっくりするほど非常にうまい選手」とエロン自身も賞賛した中島との相性の良さもあり、先発起用される機会が増え、昨年8月25日のJ2第28節ジェフ千葉戦で初ゴール。10月のJ2第35節横浜FC戦、第36節愛媛戦では連続ゴールを挙げた。

 愛媛戦後、森山監督は会見で「通訳のロドリゴ(シモエス)さんに言わせると『こんなに真面目なブラジル人は見たことがない』というところで、トレーニングから本当に100%でやりますし、守備もさぼらずにチームのためにやって、日本人みたいなプレーができます」とエロンの生真面目な献身性を称えた。結果的にはリーグ戦3ゴールに終わったが、指揮官の信頼を勝ち取ったエロンは今季も仙台でプレーすることとなった。

 2月15日に行われた今季J2開幕戦サガン鳥栖戦で途中出場したエロンは攻撃を活性化させ、中盤で粘り強いボールキープから宮崎にパス。宮崎は右サイドに開いたDF真瀬拓海にパス。真瀬のクロスからMF郷家友太のヘディングシュートが決まった。

 そして3月1日のホーム開幕戦J2第3節大分トリニータ戦。開始8分、左サイドでボールを奪ったDF石尾陸登のパスに反応したエロンは相手DFに囲まれる前に迷わず右足を振り抜き先制ゴールを決めた。

「非常に良い形で、高い位置で陸登がボールを奪ってくれ、すぐパスを出してくれで、落ち着いてトラップして決めることができました」とゴールを振り返ったエロン。さらに23分にはMF鎌田大夢のロングフィードを郷家が受けて、相手選手に当たったこぼれ球を拾ったエロンはMF相良竜之介にパス。相良が左足で美しいミドルシュートを決めてリードを2点に広げた。エロンの1ゴール1アシストの活躍により、2-0でホーム開幕戦勝利を飾った。

 森山監督は大分戦後の会見で、エロンについてこう語っている。

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