6位:サンフレッチェ広島
【写真:Getty Images】
試合数:738試合
通算成績:307勝186分245敗(得失点差:175)
通算勝ち点:1,107
直近20シーズンで黄金期を迎えたことがあるクラブは、当然通算勝ち点も大きく伸ばす傾向にある。2012~2015シーズンに連覇を含む3度のJ1制覇を成し遂げたサンフレッチェ広島は「1,107」もの通算勝ち点を積み上げ、同ランキングで6位につけている。
今でこそ国内屈指の強豪クラブとして人々に認知されている広島だが、Jリーグ発足当初はなかなか好成績を収められずに苦しんでいた。黄金期到来の呼び水となったのは、2006年6月のミハイロ・ペトロヴィッチ監督の招聘だ。
同氏が就任当時の広島はJ1リーグ下位に低迷していたが、セルビア出身の知将は積極的な若手起用やコンバートによってチームを覆っていた停滞感を払拭してみせた。2008シーズンのJ2時代以降は、J1リーグで存在感を発揮。リーグタイトルこそ獲れなかったものの、強豪としてのし上がるための礎を築いた。
ペトロヴィッチ監督の蒔いた種は、2012シーズンから約4年半続いた森保一体制下で花開く。広島でプロになり、クラブ史上初の生え抜き指揮官となった森保監督は、就任初年度からJ1制覇を達成。翌2013シーズンには連覇を成し遂げた。1st・2ndステージ制だった2015シーズンも年間優勝を果たしており、この時期に広島が数多くの勝ち点を稼いだのは言うまでもない。
J1優勝を除いても、広島はペトロヴィッチ監督がやって来てから10位以上でのフィニッシュを11回決めている。これほどまでに安定した強さを発揮していれば、直近20シーズンのJリーグ通算勝ち点ランキングでトップ5入り目前まで迫るのも納得である。