7位:名古屋グランパス
【写真:Getty Images】
試合数:725試合
通算成績:298勝171分256敗(得失点差:53)
通算勝ち点:1,065
直近20シーズンのJ1リーグ通算勝ち点ランキングで7位になったのは、堅い守りと手数をかけない攻撃によって勝ち点を獲得してきた名古屋グランパスだ。
指揮官の入れ替えと共にスタイルが変容していくクラブは決して珍しくないが、名古屋からはどの時代を切り取っても“堅守速攻”という代名詞が浮かび上がる。現役時代に創造性溢れるプレーで世界中のファンを魅了したドラガン・ストイコビッチ監督が率いていた時期(2008~2013シーズン)ですら、名古屋から堅いイメージが消え去ることはなかった。
2005〜2024において、J1リーグに所属していた計19シーズン、名古屋が10位以上の順位でフィニッシュしたのは11回だ。2010シーズンに優勝を成し遂げ、2011シーズンは2位、2008・2020シーズンは3位に輝いている。
戦いぶりに派手さはなくとも「勝ち点を容易く失わない」ことに強みを発揮してきたクラブは、直近20シーズンで「1,066」の勝ち点を積み上げている。
クラブ史に名を残すレジェンドたちに想いを馳せてみても、名古屋の場合は楢﨑正剛、田中マルクス闘莉王、中村直志といった守備的なポジションの選手が思い出される。
それだけ、名古屋のパブリックイメージが「守」に寄っているのかもしれない。たとえ1ポイントであってもしぶとく勝ち点を拾っていく。その泥臭い姿勢が時を経ても継続されたことが、通算勝ち点1,000超えにつながったのは間違いない。