9位:清水エスパルス
【写真:Getty Images】
試合数:669試合
通算成績:244勝169分256敗(得失点差:-78)
通算勝ち点:901
Jリーグ発足時の“オリジナル10”の一角である清水エスパルスが、直近20シーズンのJ1リーグ通算勝ち点ランキングで9位に入った。
指揮官が入れ替わろうとも、清水は常に攻撃的なスタイルを貫いてきたクラブだ。ある種ロマンを追求し続けるその姿勢を崩さず、直近20シーズンで通算勝ち点「901」を積み上げたのは実に素晴らしい。今回のランキングトップ10に食い込んだクラブの中で、得失点差が「-78」と唯一のマイナスだったことにも、清水の“生き様”が反映されていると言えるだろう。
2023・2024シーズンにはJ2リーグに所属するなど、近年の清水は決して常に良好な成績を残してきたわけではない。ただ、秋葉忠宏監督が率いるチームは、クラブの伝統である「攻撃的かつアグレッシブに試合の主導権を握る」スタイルを追求。歩むべき道を愚直に突き進んでいった。
ブレない姿勢は、圧倒的な強さで成し遂げた昨季のJ2優勝へとつながった。2025シーズンは3シーズンぶりにJ1リーグを戦っているが、清水の戦いぶりはこれまでと全く変わっていない。
2月26日に行われた第3節のサンフレッチェ広島戦(△ 1-1)を終えた後、秋葉監督は「一歩でも、1メートルでも前へボールを運ぶことを(選手に)伝えましたが、それは我々がこの2年間やってきたフットボールでもあります」(Jリーグ公式サイトより)とコメント。清水はこれからも、独自の文化を大切にしながら勝利を目指していくだろう。