9位:FC町田ゼルビア
ホームスタジアム:町田GIONスタジアム
最寄り駅:鶴川駅
最寄駅から徒歩:64分
J1のクラブで唯一トップ10にランクインしたのは、FC町田ゼルビアの本拠地「町田GIONスタジアム」で、最寄駅から徒歩で約64分の道のりだ。
町田ゼルビアは東京都のクラブでありながら、最寄駅から約1時間という異例のアクセスの悪さだ。近年はむしろ、町田GIONスタジアムのアクセスの悪さが名物化しており、周囲が丘陵地帯であることから「天空の城」とも称される。
鶴川駅自体のアクセスも良いとは言えず、東京駅から新宿駅で小田急線に乗り換えなければならない。さらに、快速急行・急行電車は停まらないため、新百合ヶ丘で乗り換えるか、新宿から各駅停車に乗る必要がある。
鶴川駅から直行バスが運行されており、約20分で到着する。また、クラブ公式サイトでは鶴川駅から徒歩での移動を「セルフ男気コース!!」とユーモラスな名称をつけるほどで、「町田GIONスタジアムへはバスの利用がオススメ」と案内している。
最寄の鶴川駅以外にも、「多摩センター駅」「淵野辺駅」「町田駅」「南町田グランベリーパーク駅」からもバスを運行し、多くの観客を迎えるための工夫がなされている。
2024シーズンの町田ゼルビアはJ1優勝を争う歴史的なシーズンを過ごしたが、観客動員はリーグ全体で14位だった。国立競技場で開催された4試合はすべて3万人以上を動員しており、交通の便の影響が浮き彫りになった。
アクセスが悪い中でも、町田GIONスタジアム開催の試合では1試合平均1万328人の観客を動員したのは立派だが、さらなる飛躍のためには、アクセス改善が課題となるだろう。