フットボールチャンネル

Jリーグ 2日前

「不細工でもいいから…」ジェフユナイテッド千葉の主将・鈴木大輔が完全復活!不屈の男が気付いた「思い」とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

復帰後初となるフル出場「気持ちでプレーしました」

 昨年6月には左アキレス腱断裂の大怪我(全治6ヵ月)を負い、前節のカターレ富山戦で8ヵ月ぶりにピッチに帰ってきた。今節に復帰後初となるフル出場を果たしている。「復帰してからは未知の世界でしたし、80分を過ぎてからは気持ちでプレーしました」と振り返った。

 1月の沖縄キャンプでは別メニューでの調整が続いたが、徐々にコンディションを上げ、ホーム2連戦に照準を合わせてきた。復帰への道筋を立ててくれたコーチ陣やメディカルスタッフに感謝をしながら「苦しい時に支えてくれた人たちが試合を見ていたので、不細工でもいいから戦っている姿を見せることは最低限やろうと思っていました」と言葉に万感の思いを込めた。

 苦しいリハビリメニューを行う中で、彼の心のエナジーとなったのはサポーターからの温かい応援だった。

「(昨年の)アウェイゲームに帯同していました。移動時には隣にサポーターがいたり、同じホテル、同じ風呂にいたり、『待ってます』と声をもらい、熱く応援をしてくれることを近くで見て分かりました。お金を払ってアウェイに行く人の気持ちも分かり勇気をもらいました」

 もちろん怪我をしている鈴木にとってアウェイ遠征は自費。クラブハウスに残ってリハビリメニューと向き合う選手が大半だろうが、遠征に帯同してチームを鼓舞する選手はそうはいないはずだ。

「試合の熱量やロッカーの雰囲気を感じないと、みんなに声をかけられないし、その熱が自分のモチベーションにもなるので、自分のために行っていたところはあります」

 サポーターの思いを背負い戦って行く。完全復活を果たした頼れる千葉の主将は、J1昇格のためチームをけん引する。鈴木はチームメイトの特徴を引き出しながら勢いやパワー、そして勝利への熱量を伝播させていく。

(取材・文:石田達也)

【関連記事】
優勝候補はどこだ!? J2戦力総合評価ランキング1〜10位【2025年】
最も高いのは? Jリーグ、胸スポンサー企業の売上高ランキング1〜10位
【最新順位表】2025明治安田J2リーグ 【了】
1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!