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Jリーグ 2日前

「不細工でもいいから…」ジェフユナイテッド千葉の主将・鈴木大輔が完全復活!不屈の男が気付いた「思い」とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

監督はあえて鈴木大輔に厳しい言葉を

 試合終盤には山形の猛攻を受けるも、背番号13番が真骨頂を発揮する。身振り手振りでのコーチングで味方を鼓舞しパワーを与えた。最後まで体を張り、山形の攻撃の芽を摘んだ結果、勝利の道を切り拓きクラブ史上初の開幕3連勝を記録。スタメンに戻ってきた頼れるキャプテンの存在感はやはり特別だった。

 ただ前半に、2度の失点を重ねてしまった課題はある。もちろん一人だけの責任ではないが、1失点目について小林慶行監督はこう語る。

「今日の失点はいただけないなと正直思っています。統率している人間であるならば、統率しなければいけないし、その責任を負わなければいけないし、特に先制点のところはどうだったのかと。

 大輔のことですから自分でも反省しているし、チームメイトとコミュニケーションを取ってくれるんですけど、それくらい僕は彼に厳しく求めています。それをやってくれるからこそ、彼を信頼しているので、やっぱり求めるものが他の選手とは違います」

 一見、厳しそうな言葉にも聞こえるが、「選手として、人間として信頼できる男」であり、自らが鍛え上げ絶対的な信頼関係があるからこそゆえだ。

 鈴木は失点につながった部分について「僕のところでも止めることが出来ましたし、トリ(鳥海晃司)のところでも止めることが出来た。あれで山形に勢いを持たせてしまったところはあります。逆転をして、これからというところでブロックを組んだ中で崩されてしまった。相手が1枚上だったが、僕らはそれをやらせない守備をしているので、すごく悔しかったです」と悔いた。

 指揮官の信頼に応えるためにはピッチでのパフォーマンスしかないだろう。同じミスをしないと誓って自分が成長すること、鈴木が中心となり守備陣を統率し、より強固に後ろを締めていくだけである。

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