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今季初勝利を挙げた京都サンガF.C.
明治安田J1リーグ第4節、川崎フロンターレ対京都サンガF.C.が1日に行われ、0-1で京都が勝利した。開幕から2分1敗と勝利がなかった京都は、センターバックの一角に宮本優太を起用。3試合ぶりの先発となった宮本は、エリソンら強力な川崎攻撃陣を封じる活躍を見せている。
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「2日前に曺さんから電話をいただいて、センターバックで行くからと言われた」
90+11分の同点弾で今季初勝利を逃したヴィッセル神戸戦の翌日、宮本のもとに一本の電話が入った。いずれも追いつかれて勝利を逃した直近2試合はいずれも出場がなかった宮本の気持ちが奮い立つのは自然のことだった。
「常に求められているのは勝ちしかないと思うんですけど、(パトリック・)ウィリアムがいい中で僕にチャンスをくれたので、必ず勝たなきゃいけないという(思い)のは、ウィリアムに対しても、アピアタウィア(久)に対しても、それこそ起用してくれた曺さんに対しても、その気持ちは強かった」
171cmという身長は、J1でプレーするセンターバックとしてひときわ小柄に映る。それでも、ボールを奪う能力やディフェンスラインの背後をカバーする走力が京都では活きる。最終ラインを形成する鈴木義宣や須貝英大、佐藤響にとっては連戦になっただけに、体力的な厳しさはあっただろう。宮本は「そこは任せて」とカバーリングに奔走した。
試合終盤は5バックで逃げ切りを図った。右ウイングバックに移った須貝には「前の田邊選手にぶつかっていいから。後ろはカバーする」と伝え、隣の鈴木ともコミュニケーションを取り続けた。ピンチを作られながらも無失点で切り抜けられたのは、こうした記録に残らない活躍が大きかった。
試合前のルーティーンも習慣になった。その試合で対戦するであろうFWが脅威になるようなプレーをあえて考える。「カバーリングが全部先に触られるとか、そういう悪い想定は全部していた」と言う宮本は、「全部やらせないように自分をしっかり見つめてピッチに入れた」と準備が生んだ完封勝利に安堵の表情を浮かべている。
(取材・文:加藤健一)
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