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Jリーグ 3日前

狙いの軸が定まっているか疑問。浦和レッズが開幕3戦で露呈した問題を整理する。プレスは空転、サイドは孤立【戦術分析コラム】

シリーズ:戦術分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

3試合に共通するのは…。軸が定まっているのか疑問符がつく

 しかしながら、押し込んだ状態をどうやって作るのかという点で見れば、後ろからつないで進んでいく部分に京都戦と湘南戦では大きな問題を見せた。前線が今のような強引な仕掛けを続けていれば後方からの押し上げも間に合わず、厚みのある攻撃はできないだろう。では、中盤で前向きに奪ってショートカウンターを仕掛けられるのかと言うと、今のところそのような機能性の高いプレスは見られていない。

 湘南戦でヒントは見られたが、両者がイーブンの状態からどのようにそれを作り出すかを開幕3試合から連想するのが難しい現状がある。ここまでの3試合で共通しているのは、相手対策の色濃い試合への入りをしていること。それが理由なのかは定かではないが、全体的に自分たちが狙うことの軸が定まっているのか疑問符もつく。

 待ちに待ったホーム開幕戦が次節にやってくるが、その対戦相手は2021年と22年に浦和を率いたリカルド・ロドリゲス監督が率いて2勝1分と好調な柏レイソルだ。昨季まで所属した小泉佳穂も第2節で得点を奪っている。好結果を残せればいいが、そうでなかった時にはチームが一気に不穏な空気に包まれる要素と可能性を秘める対戦カードだ。湘南戦から中3日でどれだけ整理して試合に臨むことができるのか、様々な意味で注目される一戦になる。

(取材・文:編集部)

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【了】
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