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Jリーグ 3日前

狙いの軸が定まっているか疑問。浦和レッズが開幕3戦で露呈した問題を整理する。プレスは空転、サイドは孤立【戦術分析コラム】

シリーズ:戦術分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

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 浦和レッズの2025シーズンは、厳しいスタートになった。マテウス・サヴィオや金子拓郎、松本泰志といった実力者を迎え入れたシーズンにもかかわらず、不安を拭えない試合が続く。果たしてピッチ上でどんな問題が起きているのか。ホーム開幕節を前に、浦和が抱える問題点を整理していく。(取材・文:編集部)

2分1敗。課題山積の幕開け

浦和レッズ
【写真:Getty Images】

 浦和レッズの2025年シーズンは想像以上に、あるいは想定外と言えるほど厳しいスタートになった。開幕3試合を終え2分1敗の未勝利で勝ち点2に留まるが、内容を見ても課題が山積といった船出になった。

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 チームを率いるマチェイ・スコルジャ監督は、2023年に浦和が招聘したポーランド人指揮官だが、その初年度はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝が控えて、サウジアラビアの強豪アル・ヒラルとの対戦が決まっていたこともあり、守備面からチームを構築した。その効果はACL優勝で証明され、リーグ最少失点も達成した。一方で、攻撃面では機能性の問題もコマ不足も両面あり得点力不足で勝ち切れない課題が残された。ただ、その監督は家庭の事情もあり1年でチームを去ってしまう。

 昨季はペア・マティアス・ヘグモ監督を招聘してより攻撃的な要素を取り入れる算段だった。それに合わせ攻撃陣も多くを補強したものの、肝心のウインガーに負傷者が続出し、チーム全体も最適なバランスを見つけるのに難儀。結局、8月末に解任を決断した浦和は、スコルジャ監督に復帰を要請することになった。その監督交代は必ずしも好結果を招いたとは言えないが、失点が少なく得点力に問題を抱える23年と似たような姿で昨季を終えた。

 とはいえ、今オフにはマテウス・サヴィオや金子拓郎といったJ1で能力を証明しているアタッカーを獲得し、昨季に加わっていた前田直輝や松尾佑介、原口元気も健在。今季はACL決勝のような特別な事情もなくキャンプからチーム構築の時間があり、スコルジャ監督の指揮下であらためて堅守と攻撃力を兼ね備えた姿に変貌するのが開幕前の期待だった。

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