「この世界で難しいのは…」南野遥海が探す「何か」
「この世界で難しいのは、継続して結果を残すこと。今の自分の立ち位置からして、この先も試合に出続けられるかはわからないですけど、仮に出たり、出なかったりみたいな状況になったとしてもコンディションを落とさずに、常にピッチに立った時のことを考えてプレーできるか。チャンスが来た時にどんな自分を示せるかだと思っています。
実際、今、J1リーグでプレーしている選手を見ていても、J2やJ3リーグでしていたプレーを、ステージが上がっても変わらずにやれて、かつ、数字に繋げることで何かを掴み、いわゆるブレイクしたと言われる状況になっているので。僕も早くその『何か』を掴むためにも、ゴールを取りたいです」
先に書いた開幕からの2試合で残した『爪痕』への評価もあって、直近のJ1リーグ第3節・ファジアーノ岡山戦では、初めて先発出場。1トップを預かり57分までプレーした。残念ながら彼が求めているゴールこそ奪えなかったが、立ち上がりすぐの時間帯に、前線で示した強さや、前半終了間際の効果的な裏抜けからの得点シーンの演出など、持ち味が光ったシーンも。あとはその回数と、精度を高めていくのみ。
「去年、僕と同じように期限付き移籍からガンバに復帰して二桁得点を挙げた坂本一彩くん(KVCウェステルロー)以上の点を取りたい」
その上で、自身が掲げる目標に近づくための口火を切るべく『1点目』をいつ決められるか。
ちなみに南野にとって1歳上のユースの先輩、坂本はJ2のファジアーノ岡山からガンバに戻った昨年、J1リーグへの出場7試合目でシーズン初ゴールを記録し、最終節で『10得点』を達成している。
(取材・文:高村美砂)
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