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ジュニア時代から過ごすガンバ大阪でトップチームまで上り詰めた南野遥海は、2年間の武者修行を経てガンバ大阪へ帰ってきた。テゲバジャーロ宮崎と栃木SCでどんな経験を得られたのか。自分の置かれた立場を冷静に見つめながらも、20歳の若武者は「坂本一彩くん以上の点を取りたい」と意気込む。(取材・文:高村美砂)
出場時間を伸ばす中で…「そっちの方が悔やまれます」
J1リーグ開幕からの2試合、南野遥海は限られた時間の中で確かな爪痕を残してきた。
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23年にガンバ大阪ユースからトップチームに昇格して3年目。J1リーグ第1節・セレッソ大阪戦では87分から、続く第2節・アビスパ福岡戦では、その時間を少し伸ばして62分から、ピッチに立つ。
その中で、C大阪戦ではビハインドを追いかける展開で放った2本のシュートが印象に残っている。90分には右サイドからのクロスボールをファーサイドで頭で合わせると、90+9分には、右コーナーキックからのこぼれ球を拾い、ペナルティエリア外から思い切って左足を振り抜いた。
「ダービーだったし、負けていたので、とにかくまずは1点を返そうと思っていました。出場した限りは爪痕を残したかったというか…それが途中から出た選手の役割だと思っていました。
ヘディングシュートのシーンは少し体勢的にも下がりながらだったし、ちょっと当たりが弱かったのでセーブされても仕方ないなって思っていましたけど、左足のシュートは枠に入れたかったです。そっちの方が悔やまれます。あれは完全に個人の質を求められるところだったので、まだまだやと思っています。
チームとしても結果的には加点できず、最後にまた1点取られて負けてしまった。圧倒的なホームの雰囲気に後押ししてもらったのに、ああいう結果になってしまったので悔しさしかないです」
また福岡戦は2点をリードした状況での出場となった中で、終盤は相手に再三に渡ってパワープレーを仕掛けられ、押し込まれたものの、84分には右サイドから絶妙なスルーパスで攻撃を加速させたシーンも。90+8分には左サイドでボールを受けると相手選手を引きずりながらも粘り強く前へ、前へ。福岡を自陣ゴールから遠ざける上でも、時計の針を進める意味でも、効果的なボール運びを見せ、スタジアムを沸かせた。