12位：徳島ヴォルティス vs ベガルタ仙台

【写真：Getty Images】

試合会場：鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
入場者数：9,045人
開催日：2月23日

　徳島ヴォルティスのサポーターは今、苦難を乗り越えた先に希望の光を見ているのかもしれない。徳島の本拠地『鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム』で2月23日に行われたベガルタ仙台戦は、入場者数9,045人を記録。2節消化時点のJ2リーグ観客数ランキングで12位にランクインしている。

　2024シーズン序盤、徳島は近年稀に見る不振に陥った。第7節終了時点の成績は1勝1分5敗。最下位に陥落すると、吉田達磨監督（当時）の解任や岡田明彦強化本部長の辞任につながってしまう。その後、ヘッドコーチから昇格した増田功作監督がチームを立て直して最終的には8位でフィニッシュテープを切ったが、サポーターがJ3降格の悪夢に怯える日々を過ごしたのは確かだ。

　それだけに、2月15日の藤枝MYFC戦を2-0で制して5シーズンぶりの開幕白星スタートを飾ったことで「2025シーズンの徳島は一味違うぞ」と感じたサポーターは少なくなかったのではないだろうか。その期待感が形となって現れたのが、ホーム初戦となった仙台戦の観客動員数だと見るのが自然である。

　サポーターの大声援を受けたチームは、仙台の堅守をこじ開けて1-0で勝利。開幕2連勝を果たし、順位を2位に上げた。仙台戦後、増田監督は「ホームに1万人近い方が来ていただいて、選手を後押ししていただいて、本当に力になりました」とコメント（2月23日掲載/Jリーグ公式サイトより）。

　指揮官の言葉は、スタジアムに駆けつけたサポーターがいかに選手たちの足を動かす原動力となったかを示していた。