19位:FC今治 vs 藤枝MYFC
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【写真:Getty Images】
試合会場:アシックス里山スタジアム
入場者数:3,991人
開催日:2月23日
2節消化時点のJ2リーグ観客数ランキングで19位となったのは、クラブ史上初のJ2挑戦に臨んでいるFC今治が本拠地『アシックス里山スタジアム』に藤枝MYFCを迎えた一戦だ。
2月23日に行われた同試合では、3,991人の入場者がスタンドを埋めた。『アシックス里山スタジアム』のキャパシティーが5,316人である点を踏まえると、藤枝戦の収容率は75.1%と秀逸な数字を叩き出したことになる。自然豊かな環境の中にある『アシックス里山スタジアム』は、J2第2節が行われた全スタジアムの中でも最もホットなスポットの1つだったと言える。
今治は、ホーム開幕2連戦でJ2リーグの厳しさを体感している。2月16日のブラウブリッツ秋田戦は0-1の敗戦。スタジアムが大いに盛り上がった藤枝戦ではJ2初勝ち点を獲得したものの、勝利にはあと一歩届かなかった(△ 0-0)。J3時代とは異なるプレー強度や判断の速さを求められるJ2リーグでは、ほんの僅かな差が命取りとなり得る。
だが、今治サポーターはそんなJ2リーグの厳しいレベルをも存分に味わい、そして楽しんでいるに違いない。その証拠がスタンドを埋めた大勢の観客であり、退場者を出して後半の大部分を1人少ない状態で戦ったチームを懸命に鼓舞する声援であり、試合終了後に選手たちを労う拍手の数だった。
2024シーズンに今治がJ3リーグで記録したホーム平均入場者数は3,786人。それを上回る数の観客が訪れた藤枝戦は、今治サポーターの熱量が形となって表れた瞬間だった。