11位：ジュビロ磐田 vs サガン鳥栖

【写真：Getty Images】

試合会場：ヤマハスタジアム
入場者数：9,716人
開催日：2月22日

　2024シーズンにJ2降格という無情な結末を迎えた2クラブが、シーズン序盤戦で相まみえた。2月22日に『ヤマハスタジアム』で行われたジュビロ磐田とサガン鳥栖の一戦が、2節消化時点のJ2リーグ観客数ランキングでトップ10入り目前の11位にランクインしている。

　昨季の磐田にとって、鳥栖はまさに因縁の相手だった。ホーム&アウェイともに敗れるシーズンダブルを喫しただけでなく、最終節ではJ2降格という引導を渡された。その時点で鳥栖は降格が決まっていただけに、磐田は言わば“道連れ”にされた格好となってしまった。

「1年でのJ1復帰」という新たな目標に向けて気持ちを切り替えた磐田サポーターは、サックスブルーのグッズを身に纏って本拠地『ヤマハスタジアム』に集結。鳥栖戦の入場者数は9,716人を記録した。昨季のホーム平均入場者数（13,817人）よりは少ない数字となったが、リーグカテゴリーが異なる点が集客に影響した部分は考慮すべきだろう。

　サポーターの熱気に後押しされたチームは、試合終盤に生まれた倍井謙の先制点を守り切って鳥栖に1-0で勝利。J2リーグという“魔境”に引きずり込んできた相手にリベンジを果たし、実に10年ぶりとなる開幕連勝を達成した。

　2戦連発弾の倍井はもちろん、土壇場で与えたPKを見事ストップした守護神・川島永嗣もチームを勝利に導く立役者に。シーズンが進むごとにヒーローが生まれていけば『ヤマハスタジアム』のスタンドはより多くの観客で埋まるようになるはずだ。