キヴの人間性が垣間見えた初陣後の記者会見
キヴの就任後、初陣となった2月22日に開催された第26節、本拠地でのボローニャ戦では、マテラッツィの予想通りに4-3-3が採用。1点目こそ、相手選手のハンドによる幸運なPKでのゴールであったが、追加点は、途中出場でピッチに送り込まれた、マンを起点とした高速カウンターから、最後にジーモン・ソームが挙げたもの。
マテラッツィの予想通りのサッカーで、エミーリャ・ロマーニャ・ダービーを2-0で制し、実に第18節のモンツァ戦以来となる2025年の初勝利を手繰り寄せたのだ。
ポゼッションは、相手に74.4%と圧倒的に支配され、16本ものシュートを許したが、枠内へのシュートはわずか1本。堅固な守備を基盤とし、好調ボローニャから勝利を奪うにはこれしかないという戦い方だった。
試合後の会見では、記者陣からキヴへ賛辞が送られるが「褒めていただいたことに感謝したい。しかし、これはファビオ・ペッキアに向けられるべきものだ。彼がここ数年パルマで成し遂げたこと、そしてパルマのサポーターに対して送られるべきだ。我々はこうした試合に臨む準備ができ、フィジカル面でも対応できるチームを見出すことができて幸運だった」と言明。前任者への称賛を惜しまず、謙虚な姿勢を示していた。
アンドレア・ラノッキアもインテルでチームメイトだったキヴの働きに太鼓判を押す一人だ。
「彼は頭の良い指導者。プリマヴェーラを指導していた頃、私も彼の仕事ぶりを見ていた。何人もの若手がトップチームへ昇格し、誰もが彼を高く評価していた。ピエロ・アウジリオSD(スポーツ・ディレクター)も同様にキヴの仕事に強く感心していた」と話すと、さらにこう続けた。