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コラム 6日前

パルマが大きく生まれ変わる!? “若手育成の達人”キヴדデータ分析の先駆者”が起こす化学反応。「我々は…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

「選ばれたことを誇りに思う」。サプライズだった監督就任

パルマのクリスティアン・キヴ監督

【写真:Getty Images】

 後任候補には当初、イゴール・トゥドールとアンドレア・ピルロが有力視されていた。しかし、最終的に指揮官に白羽の矢が立ったのは、クリスティアン・キヴだった。

 20日に行われた就任会見には、オーナーのカイル・クラウゼ自らも参列。降格の危機に瀕しているにもかかわらず、アメリカ人オーナーは、終始、厳しい表情は見せずに、前任者のペッキアに感謝の意を示すとともに、キヴが後任としての最初の選択であることを強調した。

 そのキヴは、「パルマに到着したその日に経営陣と初めて会った」と語ると「彼らからの連絡には驚いたが、信頼を寄せてもらい、対談の機会を与えてもらった。このパルマのサポーターや、長期間の視点を持つ大きなプロジェクトを持つクラブの現実を私はよく知っていた。私が選ばれたことを誇りに思う」と明かし、自身にとってもサプライズな指揮官任命だったことを明かした。

 トップリーグでの指導が初めての“若葉マーク”の監督にもかかわらず、契約は今季限りではなく、2026年6月30日までの1年半。経営陣からの期待の高さが伺える。

 ルーマニア生まれのキヴは、現役時代、アヤックス、ローマ、インテルなどで活躍し、ネラッズーリでは、リーグ3連覇に加えて、09/10シーズンの“トリプレーテ”獲得に尽力。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝のバイエルン・ミュンヘン戦でも先発し、ピッチに立った。そのインテルで、欧州制覇の美酒を共に味わったマルコ・マテラッツィは、盟友について、『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューでこう語っている。

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