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Jリーグ 18時間前

東京ヴェルディはなぜ息を吹き返したのか? 谷口栄斗が明かすチームが変わった瞬間。「僕もすごく食らいました」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「残ったからには…」。今シーズンにかける思い

「うれしいことにそういったお話(オファー)をいただいていたなかで、残ったからにはいつもとは違ったシーズンの責任といったものが伴う。選手として、そういう思いをもってプレーしたい」

 チームからはマテウスとともに、森田を支える副キャプテンに指名された。キャプテンおよび副キャプテンの顔ぶれは、J1昇格プレーオフを勝ち抜き、実に16年ぶりとなるJ1昇格を果たした2023シーズンから3年連続で変わらない。城福体制下で注がれる、谷口への変わらぬ信頼感が伝わってくる。

 だからこそ、自身を含めたチーム全体がメンタル面でエアポケットに陥り、喫してしまった開幕連敗を一刻も早く取り返したい。冒頭で記した“神クリア”の直後にも、谷口はシュートブロックに飛び込んだ。

「交代選手を含めて全員がハードワークして、ボールにアタックしていた。何人かけてシュートブロックしたかわからないくらいの気持ちを見せて勝ち点3を取れたのは、このチームにとっても自信になる」

 城福監督は谷口を含めた選手たちの、技術を超越した気迫や執念に表情を緩ませた。谷口も続く。

「僕たちは目の前の1試合、1試合を常に必死に戦ってきた。その意味でも、すぐに次の試合がくるなかで、一喜一憂するわけにはいかない。もう忘れるというか、次へ向けて切り替えるのが大事だと思う」

 立ち返るべき場所へ戻った一戦で手にした、今シーズン初勝利が自信をも蘇らせる。この先もつまずく試合があるだろう。それでも谷口は、そしてヴェルディは挑戦者としての立ち位置を見失わない。ホームの味の素スタジアムにおける初陣となる3月1日のガンバ大阪戦から、緑の軍団が真の意味での開幕を迎える。

(取材・文:藤江直人)

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