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Jリーグ 18時間前

「『勝てるでしょ』という…」浦和レッズには過剰な自信があった。安居海渡の反省と後悔「自分たちで雰囲気を…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

マチェイ・スコルジャ監督の後悔。「全くそれができなかった」

 福田翔生と鈴木章斗の2トップの関係性と両ワイドの畑大雅と藤井智也のアグレッシブな縦への推進力に後手を踏む。特に前半の浦和は良いシーンも少なく、シュート数は9対1と圧倒された。

 0-0の均衡が破れたのは26分だった。

 小野瀬康介が右サイドへ展開したボールを藤井がマイナスに折り返すと鈴木雄斗がダイレクトでゴール前にクロスを送る。ここで福田が反応し左足で合わせるとポストに当たりながらサイドネットを揺らした。

 サイドチェンジとダイレクトプレーが続き、鈴木(章)が浦和のディフェンスを引き付けたことでファーの福田がフリーな状態に。波に乗っている選手とチームが織りなした見事な崩しの形でもあった。

「非常に貧相な前半だったと言えます。あらゆる要素がうまくいかなかった。立ち上がりからハイプレスを掛けて支配しようとしたが、全くそれができなかった」とマチェイ・スコルジャ監督は前半を振り返る。

 ここまで左サイドからプレスに出ていく形をとっていたが、ハーフタイムには両サイドから前に守備をする形へと修正し後半へと臨んだものの、後半立ち上がりの49分には、コーナーキックから鈴木(章)に頭で捻じ込まれ追加点を奪われてしまう。

 さらに4分後には奥野耕平にゴールを許したと思われたがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定の結果、ノーゴールに。これが決まっていたら試合の大勢は決していただけに浦和としては命拾いをした格好となった。

 ただ、このあたりから浦和がペースを掴みだす。

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