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「現代サッカー向き」横浜F・マリノス指揮官がジャン・クルードを評価する理由「欧州トップクラブなら…」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「自分のことばかり考えてはいけない」新プロジェクトの成功を左右する存在に

 例えば、積極的なパスの意識を持っているが、必ずしも正確とは言えない。また、すでに今季のJ1リーグでは2試合で2回の警告受けており、昨年の天皇杯ではイエローとレッドカードをもらうなど、プレースタイルはまだ粗さが見え隠れする。しかし、それでもJリーグには彼のような選手は少なく、チームに活力をもたらす存在であることは間違いない。

横浜FC戦で70分から途中出場したジャン・クロードは、試合後に自身の役割について語った。

「自分の役割は、チームの守備をしっかりと固めること、そして攻撃ではゴール前でチャンスを作り出すことだ。9番(ストライカー)が得点できるように、より多くのチャンスを提供したい」

「自分にはチームを助けるための能力があると思うし、それを発揮したい。サッカーでは、自分のことばかり考えてはいけない。チームのことを考えなければならない」

 ジャン・クロードがピッチですべてを出し切る姿が、このコメントの持つ意味を表している。そして、マリノスのリーグ戦でのスロースタートを悲観していない。

「自分の考えは、信じ続けること。そして前に進み続けること。時間が経てば、すべてがうまくいくはずだ」

「この試合(横浜FC戦)のことは忘れて、次の試合に集中しなければならない。次の試合はとても重要だから、もっと前に進む必要がある」

「今は難しい時期かもしれない。でも、チームとして一丸となれば乗り越えられる」

 まだシーズンは始まったばかりだ。しかし、ジャン・クロードがチームの中心選手として定着することができれば、マリノスの新プロジェクトが成功する可能性は飛躍的に高まると言っても過言ではない。

(取材・文:ショーン・キャロル)

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【了】
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