プレスバックでの貢献度の高さ
その重要性が際立つのが、被カウンター時のプレスバックだ。直近の数試合は中2、3日でタフな相手との連戦が続いている中で、3列目のアレクシス・マック・アリスターとライアン・フラーフェンベルフが疲労によりコンディションを落としているように見える。
中盤のフィルターがあまり機能していない中で、彼らを助けているのがソボスライだ。2月19日に行われたプレミアリーグ第29節アストン・ヴィラ戦では、ライン間でボールを引き取ってから加速することが得意なイングランド代表FWモーガン・ロジャーズに背走する形でプレスバック。ノーファウルでボールを奪い切った場面もあった。
チームとしてトランジションの意識が強いリバプールにおいて、ノーファウルで相手からボールを奪うことは直後に訪れるチャンスに直結する。彼の献身性がキッカケとなって得点が生まれることも少なくない。
2月1日に行われたプレミアリーグ第24節ボーンマス戦では、75分にソボスライが自軍ボックス前でボールを奪ったところからのカウンターでゴールが決まった。
数字に残る部分では少ないかもしれないが、ソボスライの「個」の存在感は絶対的エースのサラーや守備の要であるファン・ダイクに匹敵するほどのものだろう。実際に彼と同じタスクを担える選手は他にいない。