レッドブルグループで磨かれた驚異的なアスリート能力
【写真:Getty Images】
ザルツブルクのセカンドチームに在籍していた頃からテクニックに定評があったソボスライは、トップチームとライプツィヒの「レッドブル流サッカー」で驚異的なアスリート能力を手に入れた。
リバプールにはサラーやルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェスらスピードに強みがある選手が多く在籍しているが、ソボスライのトップスピードは彼らよりも速いとされている。
少し前のデータになるのだが、プレミアリーグが昨年10月に発表した2020/21シーズン以降のスピードランキングでは、リバプールの選手では最高位となる歴代7位(時速36.76km)にランクインした。
このスピードがある上に、1試合を通して強度を落とさず、持続的に走り続けるエネルギーも持ち合わせている。スロット監督も「ソボスライが他の多くの選手と比べて際立っていると感じるのは、一定の強度で走り続けられる能力だ」と、その圧倒的な走力に絶大な信頼を寄せている。
「攻撃→守備」「守備→攻撃」と激しくボールの主導権が入れ替わる中で、「トランジションの申し子」である彼を2列目の中央に配置するメリットは大きい。
圧倒的な走力があることから、ハイプレスの際には前に強度を出すことが可能となり、後方には全速力のプレスバックで3列目やDFラインのサポートにも入ることもできる。