フットボールチャンネル

嬉しい限り! 日本で引退した外国人スーパースター6人。世界レベルを披露してくれた偉大な男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:サルヴァトーレ・スキラッチ(元イタリア代表)

サルヴァトーレ・スキラッチ
【写真:Getty Images】

生年月日:1965年12月1日
最終在籍クラブ:ジュビロ磐田

 短い期間ながら、サルヴァトーレ・スキラッチ氏がJリーグに与えたインパクトは凄まじいものだった。

 イタリアのメッシーナでプロキャリアをスタートさせたスキラッチ氏は、その後ユベントス、インテルとビッグクラブを渡り歩いた。ユベントスでコッパ・イタリアとUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝、インテルでもEL優勝を経験している。

 また、スキラッチ氏はイタリア代表としても活躍。母国開催となった1990年のワールドカップ(W杯)イタリア大会では6ゴールをあげて大会得点王と大会最優秀選手(ゴールデンボール賞)に輝き、アズーリを3位(3位決定戦でイングランド代表に勝利)に導いた。鮮烈なパフォーマンスを見せ、文字通り大会の主役となった同選手には「トト(救世主)」の異名がつけられている。

 そんなイタリア屈指の大物ストライカーが日本にやってきたのは1994年のことである。ずっとイタリアのクラブを渡り歩いてきたスキラッチが初めての海外移籍先に選んだのがジュビロ磐田だった。

 磐田のエースとして君臨したスキラッチ氏は、デビューシーズンにリーグ戦の18試合で9ゴールを奪うと2年目の1995シーズンに大爆発。34試合で31ゴールと得点ランキング2位につける活躍を見せた。翌1996シーズンも23試合で15ゴールと相変わらずの決定力の高さを披露している。

 しかし、1997年に持病の腰痛が悪化してイタリアに帰国することに。そのまま現役引退を決断している。

 行く先々のクラブで素晴らしい活躍を見せたスキラッチ氏は、昨年9月に逝去した。59歳の若さでこの世を去ってしまったが、彼が日本で見せてくれたプレーの数々はいつまでも私たちの記憶に深く刻まれ、決して忘れられることは無いだろう。

1 2 3 4 5 6

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!